ルーちゃんってどんな猫?
本当の名前はルードヴィッヒ





ルーちゃんはちょっと変わっている。
なんとなく孤独っぽい雰囲気をかもしていて
隙あらば誰も行かないところにもぐりこんで
ゆっくりと寝込んでいる。
探し出すのに苦労する。

水道工事が入ったときのこと、
すごい音でコンクリートを壊し、
穴のあいている管を修理していた。
猫たちはどこに隠れたのか姿を見せない。
工事が終わって、猫たちの数をかぞえると
1匹足りない。ルーがどうしても見当たらないのだ。
工事の人が出入りしたすきに、玄関から出たのだろうか?
外も名前を呼びながら探し回った。
でも見つからない。

しょうがない、ちょっと様子を見てからまた探してみよう。
夕食の支度をし、猫のえさを作ってやったら、数が合うではないか。
いつの間にかルーが現れていたのだ。
いったいどこに行っていたのだろう。
しばらく謎だった。

それからどうも黒い足跡を残す猫が居るのに気がついた。
梅の花のようにくっきりと墨で書いたような足跡。
この足跡はいったいどうやってつけるんだろう。
よく見ると黒い足跡はルーの歩いた後だった。
うん??
二階に上がって畳の部屋を観察すると、
天袋が僅かに開いている。
その中をのぞくと、天井の板が1枚ずれていた。

ルーは工事の大音響に震え上がり
無我夢中で上へ上へと逃げて、
必死で飛び上がって、偶然天井板がずれたのだろう。
隅っこの人目につかないところが好きなので、
それからはもっぱらほこりだらけの天井裏を
隠れ家にしていたらしい。
排気の黒いほこりがたっぷりたまっていて、
それを足や体につけてきたのだろう。

いまはガムテープでしっかりと貼り付けて
天井裏へは行けなくしてある。
体中ほこりだらけに煤けてくるからだ。


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